従来のうつと新型うつ病の違いを徹底解剖!

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普通とは違ううつ病

「うつ病」と聞いたとき、多くの方がイメージする症状は「憂鬱な気分になり、何事もやる気が起きない」とか、「自傷行動」などではないでしょうか。このような「抑うつ症状」がうつ病の代表的な症状であり、多くの患者さんが悩む症状でもあります。しかし、近年患者数が増加しているうつ病は、必ずしもこの抑うつが全面に出るわけではありません。全く新しい「新型うつ病」の患者さんが増えています。ここ数年、「若者のうつ」という言葉が聞かれるようになりました。従来のうつ病は、中高年の男性に多くみられました。ですが、最近では10代〜20代の患者さんが増えています。またその症状にも大きな違いがあります。新型うつ病は、あまり抑うつ症状が強く出ないうつ病です。また、うつ病患者によくみられる「不眠」や「食欲不振」などもあまり見られません。逆に、「過眠」「食欲亢進」といった症状がよくみられます。そして、これらの症状により生活のリズムが崩れ、不眠などの症状が現れるケースがよくみられます。このように、症状が全く異なる病ですから、当然治療法も異なります。従来のうつ病の治療には、主に抗うつ剤が用いられました。同時に、不眠の症状を訴える患者さんには、睡眠導入剤なども処方されます。そして、しっかりと休息をとることを求められます。この薬と休息という方法により、うつ病の症状は改善していました。しかし、新型うつ病の場合には、このような治療法ではあまり効果が見られません。むしろ、休息をとるために会社を辞めたり、人と触れ合う機会が少なくなったりすることで、症状の悪化を招く恐れもあります。新型うつ病の治療の根本となるのが「精神療法」です。これは、従来のうつ病にも用いられる治療法ですが、新型うつ病はこの治療に重きを置きます。抗うつ剤も処方されますが、あくまでも補助的な役割を担います。治療を行うには、患者さんやその家族が協力し、患者さんの生活習慣を正しいものへ改善する必要があります。たとえば、就寝時間、仕事の時間など、一日の行動の目標を作り、それに沿って生活することが大前提となります。